ジョン・レノンがスタジオの卓に放尿していないと主張した手紙、900万円で落札

ジョン・レノンがスタジオの卓に放尿していないと主張した手紙、900万円で落札

ジョン・レノンがプロデューサーのフィル・スペクター宛に、スタジオのコンソールに放尿したのは自分ではないと伝えた手紙が予想落札価格の7倍を超える、5万3千ポンド(約927万円)でオークションで落札された。

手紙は70年代にジョン・レノンがオノ・ヨーコと離れて活動を続けていた、いわゆる「失われた週末」期に書かれたもので、スタジオでシンガー・ソングライターのハリー・ニルソンとザ・フーのキース・ムーンがコンソールに放尿してしまったためキャピトル・レコードから出入り禁止を喰らいそうになったジョンはプロデューサーのフィルにこの手紙をしたためたとされている。

手紙には「おしっこの件について」というタイトルがついていて、事務用箋に赤いフェルトペンで書かれていて、1974年の『心の壁、愛の橋』や75年の『ロックン・ロール』のセッションに参加したギタリストのジェシー・エド・デイヴィスに託されていたという。ジョンは手紙の中で次のように説明していた。

「フィルへ 念のために言っておくけど、コンソールに小便したのはハリーとキースだから。おかげでジェリーはぼくたちを追い払いたがってるっていう話で、キャピトルの連中がそう言ってるんだ。とりあえず、もしなにか損害が発生したんだったら、キャピトルに請求を回してくれって言って貰えないかな。とにかく、大の大人のロック・スターの躾の面倒までぼくは看てらんないから。メイ(・パン。この時期ジョンと行動をともにしていたアシスタント)だってそうだよ。そもそもメイはぼくの人間で、A+Mに雇われているわけじゃないから」

オークションを担当するルイーズ・クーパーは次のように説明していた。

「この手紙にはこの時期に活躍した著名なアーティストが何人も触れられているという意味で、世界中のジョン・レノンやビートルズのファンの関心を買うことは間違いない内容になっています。出所もジョンのセッションマンだったジェシー・エド・デイヴィスと文句のつけようのないものになっています」

その後1978年にキースはロンドンにあるハリーから借りていたマンションで、アルコール依存症の治療薬を過剰服用して死亡したのを発見されている。

ジョンの「おしっこの件」の手紙はこちらから→
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