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2000年のROCK IN JAPAN FES初開催から、ロッキング・オンのフェスには夏も冬も皆勤で登場してくれている偉大なアーティスト、奥田民生。でも登場のたびに、そんな気負いを微塵も感じさせないレイドバック精神の体現者でもある男、奥田民生。オリジナリティと気楽さがあまりに自然に同居しすぎて、彼のライヴを観ていると、いつもリラックスと興奮が体の中で衝突するような変な快感でいっぱいになる。今日のライヴもやっぱり大阪の前だから詳細は書けないけれど、基本的に最近のツアーを踏襲した、新しめの曲中心のセットリストで、とにかくゴリゴリとしたギターのリフやソロのフレーズ、そしてシャウトが響くパワフルな曲の連発だ。ものすごくシンプルで骨太で大陸的なロックが、洋楽顔負けのダイナミズムでお客さんの身体をぐいぐいと揺らす。でも端々で、ビールをぐびりと飲んだり、ちょっと照れた表情になったり、「民生っぽい」としか言いようのない仕草に色気がにじむのが本当にカッコいい。そして最後はみんなで合唱できる、あの大名曲でした。さすがの貫禄です! (松村耕太朗)