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さぁ、続いてはACIDMANの登場だ。青い光の中、荘厳な"A beautiful greed(introduction)"が響き渡り、3人が登場。オオキノブオ(Vo/G)が思い切り腕を振り、ヘヴィな音色を轟かせてはじまったのは"±0"。サトウマサトシ(B)は頭を激しく降り続け、オオキはハンドクラップを煽っていく。しょっぱなでも出し惜しみしない、オーディエンスにしっかりと向き合う、この二つの彼らのライブでの姿勢が、1曲目から表れていた。「幕張盛り上がっていくぞ!」というオオキの一喝から、"ストロマトライト"。気付くとフロアが後方までぎっしり埋め尽くされている!続くMCでは、「去年は自分たちのツアーがあって出れなかったんですけど、やっぱこのEARTH STAGEから見る景色は……ア、ハハハハハ、最高です!」と、謎に(!!)笑い声を強調するウラヤマイチゴ(Dr)。そして、熱い塊がフロアに向かって投げつけられているような迫力の"波、白く"、続いて"FREE STAR"では、オーディエンスからハンドクラップが起こり、スケール感のある楽曲と美しいケミストリーを起こしていく。その流れで"赤燈"へ。いろんな人の思いを含みながら成長してきたこの楽曲を、フェスのような大きい場所で聴くとぐっとくる。MCでもオオキは、「目の前にいる君たちを信じてるから、いろんな力をもらったし、来年もよろしくお願いします」なんて言うものだから、ますますぐっときてしまう。そこから、リリースされたばかりのアルバム『ALMA』の収録曲の中で、初めてのライブでの披露となる"2145年"へ。何てこういう大きな会場が似合う楽曲なんだろう! そしてそのまま、2010年に放たれた数あるバラードの中でも、ずば抜けて輝いている"ALMA"へと繋いでいく。聴き惚れているうちに、あっという間に終盤に。オオキがギター一本で歌い上げながら穏やかにはじまり、エモーショナルに変貌していく"Under the rain"で、ドラマティックな空気に拍車がかかり、そしてラストは"ある証明"。会場いっぱいに、なみなみと熱情を湛えてのフィナーレとなった。フロアは、最後までぎっしりと埋め尽くされたままだった。これが、今、ACIDMANが最も輝く季節を迎えていることの、何よりもの証明だったと思う。(高橋美穂)