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    NICO Touches the Walls『勇気も愛もないなんて』を聴いた

    NICO Touches the Walls『勇気も愛もないなんて』を聴いた

    去年の6月、ニコがシングル『まっすぐなうた』を出すときに以下のようなブログを書いた。
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    NICO Touches the Wallsは約10年前に、カッコいいバンドとしてロックシーンに登場した。
    そして事実、彼らは当時からカッコいいバンドだった。
    しかし彼らには、自分たちのカッコいいところだけを見続けることができるようなナルシシズムがなかった。
    むしろ自分たちのカッコ悪いところにも向き合っていこうという気持ちの強いバンドだったのである。
    彼らの約10年の格闘の歴史は、彼らが自分たちのカッコ悪い部分に、そこまでやるかとういうぐらいあえて目を向け続け、本当の意味でカッコいいバンドになろうともがき続けた歴史だったと言ってもいいだろう。
    容易にカッコいいバンドであり続けることもできた彼らが、あえて茨の道を選んだのである。
    そして “まっすぐなうた”は、今、彼らの前に、本当の意味でカッコいいバンドとして突き進むための道がシンプルに開けていることを証明する楽曲。
    「ネギ」の銃でも目の前の敵を撃ち倒しながら進んでいけるような、裸でカッコいい4人がここにいる。
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    そして3月16日にリリースされるニューアルバム『勇気も愛もないなんて』は、その先にニコが打ちたてた「バカ正直に夢を見続ける宣言」そのものである。
    本当に、こんなに「バカ正直」な表現で「夢を見続ける宣言」をしたバンドはいないと思う。
    でも、それをできるのが本当の意味でカッコいいロックバンドなのだということを4人は自分たちの存在をかけて証明しようとしている。(古河)
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