TVアニメ『僕だけがいない街』のオープニングテーマとなったASIAN KUNG-FU GENERATIONのセルフカバー曲『Re:Re:』が本日シングルリリース。
『僕だけがいない街』の物語と、この“Re:Re:”に共通しているのは後悔のエネルギーを未来を変えるエネルギーに替える力を持っているところ。
『僕だけがいない街』の主人公の悟は、回避できたはずの悪いことの原因が取り除かれるまで、自分の意思に拘わらずその原因となる過去にタイムスリップをしてしまう「再上映(リバイバル)」という能力を持つ。
ゴッチというソングライターもまた、過去を悔やむ、後悔のエネルギーをアジカンの音楽によって未来を変える力を持つ表現に替えてきた。
“Re:Re:”のメロディやビートの、一聴すると後ろ向きっぽい歌詞とミスマッチなようにも思える肯定性は、そんなアジカンのロックが持つマジカルな力を象徴している。
この楽曲を収録している2004年のアルバム『ソルファ』もまた、まさに「再上映(リバイバル)」の中で懸命に戦うゴッチが感じられるアルバム。
秋に発売される再レコーディングされた『ソルファ』がどう仕上がるかも楽しみ。(古河)
アジカン“ Re:Re:”と『僕だけがいない街』について
2016.03.16 09:59