欅坂46、有明コロシアムでの初ワンマンを観て

欅坂46は、不安と孤独を主旋律にしながらオーディエンスと濃く純度の高いコミュニケーションを紡ぐ初のアイドルだということが、今日の初ワンマンを観てよくわかった。
普段は思っていることを大人に対して上手く口にできない。
それは簡単には口にできないくらい強く信じているものがあるから。
その信じているものを解放する唯一の表現としてステージに立てるような少女たちが欅坂46には集まっている。
それをプロデュースしているのは大人たちじゃないかと思う人もいるかもしれないが、欅坂46に関わっている大人たちは、ここに集った少女たちの不安と孤独がどこから生まれているかに徹底的に謙虚な姿勢で向き合い、その不器用さと裏腹の人の心を動かす力の大きさに、未来への希望を託しているのだということを、その楽曲たちと演出の尊さからも改めて感じた。

いろんな素晴らしい曲が今年生まれたけれど、個人的に2016年を象徴する3曲を選ぶならRADWIMPS“前前前世”、星野源“恋”、欅坂46“サイレントマジョリティー”かなと帰りしなに思いました。(古河)
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