SEKAI NO OWARIのツアー「タルカス」で改めてライブの意味を知った

これまで世に放たれて、聞き手の解釈に委ねられながら多くの人に知られてきたSEKAI NO OWARIの名曲たち。
それらが誕生した理由が、今回のライブの、想像を絶するスケールとオリジナリティの仕掛けによって鮮烈に浮かび上がっていた。
彼らが音楽を作ることで戦ってきた矛盾の壁、誤解の嵐が何であったのかという重いテーマも、ポップでわかりやすいエンターテインメントの中で表現しきっているのがまたセカオワらしかった。

そもそものライブコンセプトの意図はそこではないのかもしれないけれど結果的に、これまで長い旅を続けてきて、まだまだ新しい旅を続けていこうとしている今のSEKAI NO OWARIに相応しい内容で、ファンの満足度もすごく高かったのではないかと思う。

全5公演なのがもったいない。
ぜひ多くの人に体感してほしいし、ゆくゆくは映像作品などになって多くの人に観てほしい、ライブという名の作品だった。(古河)
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