今年のノミネーション、みんなどうみてる? それなりに順当、思ったよりも保守的という感じだろうか。ウォーリーはさすがに無理かと思いつつ、ダークナイトはもっといくかと正直思った。
しかし今回、個人的に嬉しいのはデビッド・フィンチャー、ガス・バン・サント、ダニー・ボイルの3人の監督作が特に有力視されているムード。コーエン兄弟とポール・トーマス・アンダーソンが競り合った去年に続いて新しい流れがアカデミーに生まれつつあるような気がする。
特にフィンチャーのベンジャミン・バトンは、ファイト・クラブが洋画フェイバリットの自分にとって驚きのヒューマン・タッチの作品だったが、でも絶対にフィンチャーにしか作れない衝撃のヒューマン・ドラマだ。これで授賞までいけば全く個性を薄めることなく大胆に監督としてのステージを上げる偉業を遂げたといえる。
というわけで2月19日発売CUTの恒例の予想特集も読んで頂きつつ授賞式を楽しみにしよう!(古河)