発売中のCUT1月号でTRUMPシリーズの特集を行いました! 2009年の初演以来、10年以上続く人気シリーズとなった『TRUMP』。1月からは最新作ミュージカル『ヴェラキッカ』が上演されますが、CUTでは、作・演出の末満健一さんが『TRUMP』の歴史を振り返るソロインタビューと、末満さん×『ヴェラキッカ』主演の美弥るりかさんの2本立てインタビューを敢行。ここでは、末満さん×美弥さん対談から、一部の発言をピックアップしてご紹介します。
今回TRUMPシリーズ初参加となる美弥さんは、宝塚歌劇団のご出身。在団中にTRUMPシリーズを知ったとのことですが、今回のご出演には運命的なものを感じます。
TRUMPシリーズを知ったきっかけはファンレターで『いつかTRUMPシリーズに出てください』と書いていただいたことで、『TRUMP』って何だろう?と思って、すぐ検索をして。もともとこういう世界観が好きだったので、素敵だな、確かに(宝塚歌劇団を)卒業したら出れたらいいな、だけどどうしたら出られるのかわからない……ような(笑)、すごく未知の世界でした。(中略)TRUMPシリーズには1回興味を持ったら全部知りたくなる中毒性があると思いました。私の考えですけど、自分の考察を入れられるところがすごく面白いんだろうなと。それがもっと奥を覗きたくなる感じを生み出しているんだろうなと感じました(美弥)
『ヴェラキッカ』の制作発表時に『人間愛奇劇』というワードを出させていただいたんですけど、愛と言っても男女の恋愛だけではなく、もう少し俯瞰して見た広い意味での愛を描きたいんです。だから(美弥演じる)ノラは性別も特に言及せず、どちらとも取れる感じにしています。観た方に自由に解釈していただきたくて、そのためにノラという人物をベールに包んでいるんです。喋り方からも性別を感じさせたくなくて、例えるなら『風の谷のナウシカ』のクシャナ殿下のような言葉使いですね。ただ宝塚での男役をそのままやっていただくのは違うと思うので、加減を相談しながら作っていきたいなと(末満)
ベールに包まれた部分も多い『ヴェラキッカ』ですが、それが厚ければ厚いほど、好奇心をくすぐってきますよね。また、末満さんの単独インタビューでは、過去作のキャスティング秘話やシリーズを通して伝えたいことなど、総括的なお話を伺っています。TRUMPシリーズのこれまでとこれからに迫る大特集、ぜひ誌面でご確認ください! (畠山このみ)
※初出時、見出しのお名前の表記が誤っておりました。お詫びして訂正申し上げます。
CUT2022年1月号は現在以下にて購入可能です。