2022年3月始動のバンドアニメプロジェクト『ラプソディ』。「ラプソディ」というレーベルに集った4つのバンド・13人の群像劇が、7月2日より長編アニメーション「ライブアニメ『ラプソディ』」として、池袋・harevutaiにて上演されます。
本作で3人組フォークユニット「ブルーバード」のキーボード・近嵐薺役を務める三浦勝之さんにインタビューを敢行! 魅力的でクレバーな存在感で作品を彩る三浦さんの言葉に迫りました!
ーーブルーバードの物語って、どこかで「ここまでか」と思っていた夢がまだ終わっていなかったという、何かが動き出す瞬間を感じるのがわくわくするポイントなんですが、三浦さんご自身の人生の中で「この時が大きな転機だったな」と思うようなタイミングってありましたか。『ラプソディ』は、キャラクターがみんなそれぞれ悲しみや問題、いろいろなものを抱えていて、それでもロックーー音楽によって希望を見出していくお話で。僕が演じる薺も、そういった悲しみを背負っているんですよね。かつて天才ギタリストと呼ばれていたけど、自分たちのバンドが力をつけて大きくなっていくぞってタイミングで(局所性ジストニアを)発症してしまって、今まで自分を支えてきた音楽ができなくなりそうになる。その絶望、悲しみは計り知れないものがありますよね。僕自身にそういう経験はないんですけど、今こうして声優という仕事をしていて、たとえば声が出なくなったら、整体が使えなくなったらと考えると……もう、「人生終わりだろ」って思ってしまうだろうなって。そう考えると、薺の気持ちもめちゃくちゃわかるし、他人事じゃないと思いました。
高校生の時ですね。ちょうど受験の時期に肺気胸になってしまって手術をしているんです。その時すでに声優という職業やアニメ業界に興味があったんですけど、この状況じゃ東京にも行くに行けないし、と、一旦は地元の大学に進学しました。でもどうしても諦められなくて、1年で中退して、専門学校に行ったんです。代々木アニメーション学院に。僕は石川県出身なんですけど、ちょうどその頃に金沢校ができたと聞いて、「術後だけどここならいけるだろう」って。その決断で人生が変わったなって思いますね。親の反対も多少はありましたけど、「どうしてもやらせてくれ」って行かせてもらって今に至るので……やっぱりそこが、人生で一番のターニングポイントだと思います
声の仕事に対する、運命的で熱い思いを感じられるインタビュー全文はぜひ誌面にて!「ブルーバード」の世界観で撮影した撮り下ろしフォトも併せてお楽しみいただけたら幸いです!(田中春香)
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