発売中のCUT9月号で、映画『スイートマイホーム』の監督を務めた齊藤工さんと、主演の窪田正孝さんの対談インタビューを掲載しています！
窪田さん曰く「役者をやる中で一番共演させてもらっているのは工さんなんじゃないか」というほど、数多くの作品を共にして互いへの信頼を積み重ねていったおふたり。齊藤さんが監督として本作に携わるにあたり「窪田さんであれば」と思えた理由、窪田さんが監督・齊藤工に感じた新鮮さなど、幅広くお話を伺いました。以下インタビューの抜粋をご紹介します。
コロナ禍で、映像業界の多くのプロジェクトが、何度も中断したり、もしかしたら白紙にという局面に立たされて、俳優陣以上に現場の映画職人、映像職人の方たちが、苦境に立たされていたんですね。僕の身近な人たちも、家賃が払えなくなったりしていて。そういう現状を目の当たりにしていたのも、僕の中では大きかったです。僅かな力かもしれないけれど、現場が動くということは多くの雇用に繋がるはずだという思いがあって。そういう点でも、この作品が進む意味を感じていたところはあります。窪田さんが（清沢）賢二をやってくださるということがコンパスの軸となり、その半径を大きく描けたと思いますね（齊藤）
本当に、たくさん共演させてもらっていて。「いつか工さんの監督作でご一緒できたら嬉しいです」ということはずっと言わせてもらっていたので、お話をいただいて、「ああ、実現するときが来たんだな」って思いました。実際にご一緒してみて思ったのは、作品に関して工さんを通して見えた部分がすごくある、ということです。プレイヤーである僕らって、撮影以前の制作の部分はわからないことも多いんですけど、さっきおっしゃってたような話を現場でもしてくださって、それがすごく新鮮で。共有意識を強く持っていてくださっていたのは印象に残ってます（窪田）
プロフェッショナルなおふたりの関係に触れながら作品を観ると、より味わい深く映画と向き合えるはず。
また、2ショットポートレートは、お互いをリスペクトしあう関係だからこそ生まれる「大人の心地よい距離」をファインダーに収めました。「金髪にしたんだ？」「そうなんですよ〜」というラフな会話をしながらの撮影でしたが、そのまま何時間も、その場で映画の話を続けそうな……そんな温度が伝わっていれば幸いです。 （田中春香）
CUT9月号は現在以下にて購入可能です。
