今日は、『脳内ニューヨーク』で監督デビューをようやく果たしたチャーリー・カウフマンと電話でお話しした。
ご存知、『マルコヴィッチの穴』や『エターナル・サンシャイン』の脚本を執筆した奇才だ。
自分がすべてをコントロールしているだけに、イマジネーションがこれまでなく爆発した映画そのものの話もすごくすごく興味深かったけど、それと同様に、“監督”というレッテルの重さ、ネガティヴなレビューなどに対する思いなど、これまでになく表舞台に立たされたことによって生まれた重圧と達成感についての話もとてもてても楽しかった。
一言一言をかみ締めるように話すだけでなく、質問の意図を100%理解できるまで、何度も繰り返して聞いてくるインタビューには、彼の類稀なパーソナリティが滲み出ていた気がする。貴重な経験でした。
掲載は10月19日発売のCUT11月号。(内田亮)