『パレード』について

『パレード』について

行定勲監督の最新作『パレード』が、第60回ベルリン国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞したことで話題を呼んだ。
共同で借りてるマンションで暮らす5人の若者の間に、知らないうちに生まれた“歪み”にまつわる作品だが、そこで描かれているのはもろ日本、しかも東京ならではの生活だけに、こういう映画が国際的に評価されるたのは、なんとも感慨深い。
最近の行定監督の映画ともちょっと違う感じのこの映画、おすすめです。

前にもこのブログで書いたとおり、現在発売中のCUT3月号に原作者の吉田修一と行定監督の対談を掲載している。
かたや、8年前に発表した初の長編小説について。
かたや、発表されたときから映像化を構想し、自ら執筆した脚本を演出した映画について。
作品に対する思いはそれぞれ深く、面白い対談になってるかと思います。

ちなみに原作の『パレード』は、CUTと縁のある作品だったりする。
映画では藤原竜也が演じているキャラクターは、映画配給会社で働いている設定。そんな彼が“CUT掲載のためにウディ・アレンのインタビューの時間をとれた”というくだりが物語の中に登場したりするのだ。
対談のときも、これについてちょっと聞きたかったけど、遠慮させてもらった。映画には出てこないし。
でも、そういう意味でも、すごくプッシュしたい作品です。

ちなみに、ぜんぜん関係ないけど、海外では『恋するバルセロナ』の前に公開されたウディ・アレン監督作『夢と犯罪(Cassandra's Dream)』が、ようやく来月日本で公開される。現在制作中のCUT4月号に彼のインタビューが載るので、これまた楽しみにしてください。(内田亮)

(C)2010映画『パレード』製作委員会
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