ちなみに新『バットマン』キャストについて

ちなみに新『バットマン』キャストについて

前のエントリーで、クリストファー・ノーランの『Dark Knight Rises』の新キャストに触れたけど、ビッグネームではないが、個人的にかなり注目している俳優が配役されている。
その名はジュノー・テンプル。
あのパンク映像家、ジュリアン・テンプルの娘である。

これまでも『つぐない』や『ブーリン家の姉妹』などに出演しているのだが、現在発売中のCUT5月号でも紹介している、『ミスター・ノーバディ』での彼女の活躍は目を見張るものがある。
そんなに大きな役ではないけど、ジャコ・ヴァン・ドルマルの13年ぶりとなる長編監督作となるこの映画で、ジャレッド・レトが演じる主人公の回想シーンに登場する彼女は、15歳という設定だが、大人の官能というか、とにかく不思議な魅力で、登場する場面をすべてかっさらっていく感じ。映画を観ていて、とても気になる存在だった。
現在、22歳。『Dark Knight Rises』はもちろんのこと、今後がとても楽しみな新星だ。

ちなみに4月30日に公開される『ミスター・ノーバディ』もこれまた、とてつもなく見応えのある力作。
壮大なSFカラーに装飾されながら、その基本は「あのとき、こうすれば、自分の人生はどうなっていただろう?」という根本的な人生の問いを描いたヒューマン・ドラマ。
いわゆるハリウッドのSFとはまったく違うもので、たとえば『2001年の宇宙の旅』ではないけど、えっと、また『時をかける少女』でもないけど、そういう観念的なSF物語が好みのかたには自信を持っておすすめしたい映画である。(内田亮)
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