J・J・エイブラムスの最新作『Super 8/スーパーエイト』を観た。
謎に包まれているこの映画。既に公開されているアメリカではスピルバーグ映画と比較されたレビューばかりだが、監督自身、これがスピルバーグへのオマージュと言い切っているので、それは仕方がない。
『ジョーズ』『未知との遭遇』『E.T.』『ジュラシック・パーク』という御大の名作を彷彿とさせるシーンにはくすぐられるし、キャラクター設定はスピルバーグがプロデューサーとして手掛けた『グーニーズ』にすごく近いものがある。
でも、一番、近い“スピルバーグ映画”といえば、同じくプロデューサーとして携わった、ジョー・ダンテ監督の『グレムリン』じゃないだろうか。あそこまで振り切ってはいないとはいえ、子供向けにしては暴力描写や言葉使いが荒いし、スピルバーグ映画にとどまらないエイブラムスの“映画愛”、それこそわかりやすくカーペンターやロメロに対するオマージュ、つまり子供というより大人に向けられた描写が多いのである。
もちろん80年代のスピルバーグ的なファミリー感はあるんだけど(小学生・中学生は絶対に好きになれるはず)、感動描写がそこまで露骨じゃないのがエイブラムスらしさという感じがした。あんまり明かせないが、スピルバーグっぽいようで、ぜんぜん違うラストがそれを象徴していると思う。
とにもかくにも面白い映画なので来週公開時は是非、観てほしい。明日発売のCUTでも特集しています!
あと注目して欲しいのは、子役陣。日本でも最近子役が話題になることが多いが、この映画もエル・ファニングや、主人公を演じたジョエル・コートニーをはじめ、今後が期待できる魅力的な子役が多数でているのが楽しい。(内田亮)
(C)2011 Paramount Pictures. All Rights Reserved.