台風による設営の困難さを乗り越え、交通機関のストップや乱れにより来れないお客さんもいるという状況とも向き合いながら、ライブを決行するという決断をして、無心でステージ上でエネルギーを爆発させる姿は感動的だった。
本編ラストに披露された10月2日にリリースされる新曲“W.W.D Ⅱ”は、ライブによってその真の生々しさが伝わる、特別な曲だった。
しかし、最もでんぱ組らしいと思ったのは、この日、来れなかった人のために振替公演を実現させようとしていて、それをいち早くステージから報告して心の底からその実現の日を夢見てはしゃいでいる6人の姿だった。
でんぱ組.incは、もしかしたら日本で最も不器用な性格のアイドルかもしれない。
しかし、そんなアイドルにしか作れない空間を大きくしていくために転んだりぶつかったりしながら一歩ずつ前に進んでいる。(古河)