全ロックファン必見! 映画『バックコーラスの歌姫たち』、本日公開!

全ロックファン必見! 映画『バックコーラスの歌姫たち』、本日公開!

ルー・リードの“ワイルド・サイドを歩け”で幕を開け、コーラス部分だけの“ギミー・シェルター”に震撼! デヴィッド・ボウイの“ヤング・アメリカン”時の映像にむちゃくちゃ興奮!と、ロック好きにはたまらない映画『バックコーラスの歌姫たち』が今日公開された。マイケル・ジャクソン、ミック・ジャガー、スティーヴィー・ワンダー、スティング、ブルース・スプリングスティーンetc.ロック・レジェンドの歌を支えてきたバックシンガーたちの成功と挫折を追ったドキュメンタリー。これは、ポップシーンの歴史に一石を投じる名作だ。
バックコーラスからセンターまで、わずか数歩の距離(約6メートル)だけどその距離はとてつもなく遠い、とブルース・スプリングスティーンは本作で語る。メインヴォーカリストをしのぐテクニックや表現力を持っていても、ソロとして成功するのはとてもむつかしい。そのひとつの理由として、彼女たちの多くが聖歌隊出身というキャリアを持っていることもあげられる。歌は競うものではなく、分かち合うものであり、歌うことの本質的な喜びを知っているからだ。

プレスリー、シナトラ、ビーチ・ボーイズなど多くのヒット曲で歌いながらも、フィル・スペクターとの確執により一時は音楽を引退した元ブロッサムズのダーレン・ラブ、
ボウイの“薄笑いソウルの淑女”やストーンズ“ブラウン・シュガー”を生み出すきっかけとなったクラウディア・リニア(アイク&ティナ・ターナーのバック・コーラス=アイケッツのメンバーだった)、
夜突然呼び出されパジャマに毛皮のコートを羽織り、頭のカーラーをスカーフで隠したまま“ギミー・シェルター”の神がかったコーラスを完成させたメリー・クレイトン、
同じくストーンズのバックで歌ったリサ・フッシャー、タタ・ヴェガ、グロリア・ジョーンズ、ジュディス・ヒルなど、これまで知られることのなかった歌姫たちの多彩な人生をぜひ体験して欲しい。ミック・ジャガーやスティングやブルース・スプリングスティーンなどなどコメント陣も豪華です。(井上)
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