映画『バックコーラスの歌姫たち』が、アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を獲得!というわけで、リサ・フィッシャー(コーラス)のメンバー紹介の時、ミック・ジャガーはこう紹介した。“ギミー・シェルター”で、ふたりで花道を歩きながらの歌のかけ合いは鳥肌もので、初日もやったと聞いてはいたものの、オスカー授賞の嬉しさも加わって泣きそうになった。
「バックコーラスからセンターまでわずか数歩の距離だが、とてつもなく遠い」とは、本作におけるブルース・スプリングスティーンの言葉。このドキュメンタリー映画を観て、その「遠さ」を知ってしまった人は、(ソロのキャリアも持っている)リサがこんなふうにセンターに出てきて、花道で堂々とその才能にスポットライトを浴びる姿に感動せずにはおれないだろう。これまで体験したストーンズのライブでは、考えもしなかったことだ。
公開時にも書いたが、ロックファンには絶対に観てほしい映画。“ギミー・シェルター”のレコーディングに参加したメリー・クレイトンや、“ブラウン・シュガー”を生み出すきっかけとなったクラウディア・リニアのエピソードもぐっとくる。ミック・ジャガーも登場してますよ。
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それにしても昨日のストーンズ、本当に、本当に、素晴らしかった。もちろん見所は他にもいっぱいだったし、ファンリクエストはミック・テイラー参加の“シルバー・トレイン”、そして“アンジー”も! 楽しそうに“ハッピー”を歌うキースの姿も眼福でした…。(井上)