昨晩のラスト・シャドウ・パペッツ。
ロックンロールの初期衝動を再現するか、スタイルをなぞるか。50年代にまで遡るロックンロールの魔力を今様に鳴らすには、そのどちらかを極め突き抜けた表現として成立させることが圧倒的に多い。
しかしアレックスとマイルスは違う。
二人とも、有無を言わせぬ才能の持ち主で、若くしてすでに先に述べたような方法論を高次元で実践し、それぞれ自らの表現を手にしていた。
そんな二人だからこそ、そして、二人の息がぴったりだからこそ、ラスト・シャドウ・パペッツはピュアなロックンロールの追求と解放の場であると同時に、最高級のアートとエンターテインメントになり得るのだと思う。