先週発売されたrockin'on7月号。この号で初めてロッキング・オンという雑誌を手にした読者もいれば、日本発のアーティストが表紙に登場するのを新鮮に思った読者もいるだろう。
リンキン・パークのマイクがプロデュースしたONE OK ROCKの”One Way Ticket”に、何度も聴き返している一節がある。
「失えば 2度目はない」。
一度何かをなくしたら、もう戻れない、ということかもしれない。
でも私はこのフレーズを、何もかも、一度きりだと思って臨むんだ、と解釈した。一度きりだと思って挑戦した結果がどうなるかは分からない。でも、一歩を踏み出さないと何も始まらない、そういうことなんだと思った。
挑戦すること、冒険すること、一歩を踏み出すこと。バンドにとって、そこと向き合わずに、自分に求められることを忠実にやり遂げることでサヴァイヴするのもひとつの方法だろう。
でも、聴き手が真に「これが聴きたかった」と思うようなサウンドや作品は、アーティストがそれだけを目標にして生まれてくるのではない。作り手がアーティストとしての挑戦を止めないからこそ、聴き手が求めていたサウンドや作品が生まれてくるのだ。
前進し、自らを刷新しながらも、結果的にトップになることはできる。というか、本当は、そうした革新があってこそ、頂上に立つことができる。それがロックのあるべき姿だ。
そんなことを伝えたくて、今回のリンキン・パーク、マイク&チェスター x ONE OK ROCK、Taka表紙号を作った。
もう読んだという方も、何度でも読み返してもらえたらと思う。