こんなロック・ドキュメンタリー映画の試写状が届きました。
以下、丸写しします。
アンヴィル!
〜夢を諦めきれない男たち〜
30年間夢を諦めなかった男たちの夢と友情を描いた
笑って泣けるウソのような本当のお話!!
サンダンス映画祭でプレミア上映されるやいなや多くの観客の心をつかみ、全米公開のプレミア上映後には、キアヌ・リーブス、ダスティン・ホフマンを始め、オジー、メタリカ、ガンズなどがこの映画の応援を買って出た、心に染み入るドキュメンタリー。
(中略)
アンヴィルは、カナダのトロントで結成され、1982年にアルバム『メタル・オン・メタル』をリリース、メタリカ、スレイヤー、アンスラックスといった現在活躍する人気バンドに大きな影響を与えた。しかし彼らはスターダムにのし上がることなく、現在も地元でしがない仕事をしながらバンドを続けている。
映画はそんな彼らの夢と現実を捕らえていきます。
という映画です。
「メタリカ、スレイヤー、アンスラックスといった現在活躍する人気バンドに大きな影響を与えた」って、知らねえよアンヴィル。
と、思われたことでしょう。
私は知っているのです。
「アンヴィルじゃん!」って叫んだのです。
「まだやってたんだ!?」と、驚いたのです。
って、私が特に物知りなわけではない。同じようなリアクションをしてしまった、現在40歳前後の元メタル・キッズの中年は、多いと思う。
1980年代中期のへヴィメタ・ブームの頃、えーと、もうLAメタル(RATTとかPOISONとかDOKKENとか3rd以降のモトリー・クルーとか)全盛の時代になっていたか、それよりちょっと前だったか、今いち記憶があやふやなのですが、その頃にデビューして、人気のあったバンドです。
一度と言わず、来日もしていたはず。
来日してでっかい野外イベントに出た、というような記事を、当時ミュージック・ライフ誌で読んだ覚えが、うっすらある。
BURRN! は、もう創刊されてたっけ、まだだったっけ……というような、時代です。
当然、ロッキング・オンには、1行たりとも載っていませんでした。
この試写状を見て「おお!」とか言ってるの、社内で私一人だと思います。
アンヴィル、意味なく全裸でギターを弾いたりしていた(股間にちょうどギターがくる形だった)、ちょっとファニーな、そしてひたすらごっつい音のバンドだった記憶があります。
すごいファンだったか、と言われると、正直そこまでじゃなかったんだけど、なのにこのバンドのことを覚えていた理由が、実はある。
次回に続く。