小田嶋隆とCaravan

小田嶋隆とCaravan

SIGHT強力レギュラー陣のひとり、コラムニスト・小田嶋隆氏の、
「日経ビジネスONLINE」の連載、「ア・ピース・オブ・警句」が、
本当におもしろい。前にも書いたけど。

いや、これに限らず小田嶋さんの書くものは本当におもしろくて、
もちろんSIGHTの連載もおもしろいんだけど、季刊誌なので、3ヵ月にいっぺんなのです。
でも、「ピース・オブ・警句」は、毎週更新(金曜)なので、楽しみにしているわけです。

で。いつも、大笑いしたり、「うーん……」って考えさせられたりしながら
読んでいるんだけど、最新のやつのひとつ前の回、8月20日にアップされた
「できれば所在不明のままでいてほしい」というタイトルのコラムは、
ちょっと、なんかもう、納得しすぎて感動してしまった。
1~5に分かれているんだけど、その、最後の5のブロックを読んで。

例の、100歳以上のお年寄りの多くが消息不明になっている、
ということについての、小田嶋さんの考察が書かれているんだけど、
その、読んで感動した最後のブロックで、私、Caravanを思い出しました。
で、なんで自分が彼の音楽を異常に好きなのか、その理由のひとつが、
わかった気がしました。


写真は、そのCaravanのベスト盤、「THE PLANET SONGS VOL.1」。
出てもう1ヵ月経っちゃいましたが、そしてCaravanの曲なんてもうすべて
なめるように聴き尽くしているので、ベスト出されても……それよりも新しい曲を
……とか思ったんだけど、いやあ、いいです。ベストなだけに。あたりまえだ。

Caravanがなぜいいのか。
我々の理想として、存在しているからだ。
で、そうあることのリスクを、真正面から引き受けているからだ。
それに対して、すんごいでかい代償を払っていて、
でもそれでも、そうあることを決めているからだ。
覚悟しているというか。腹をくくっているというか。

というようなことを、聴いていると考えさせられる。
何のことだかわからないかもしれないけど、
その小田嶋さんのコラムを読めば、わかっていただけるのでは、と思います。
ぜひ。おすすめです。

こちらから。会員登録が必要なのでちょっと面倒ですが、無料で読めます。
http://business.nikkeibp.co.jp/welcome.html


あと、このCaravanのベスト盤、「VOL.1」とついてますが、
9月15日に「VOL.2」が出ます。
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