エレファントカシマシ「EPIC映像作品集」について

エレファントカシマシ「EPIC映像作品集」について

以前にニュースのコーナーでも、何度かお伝えしてきましたが
(これとか → http://ro69.jp/news/detail/44089
1月1日、つまり一昨日、リリースになりました。

EPIC映像作品集 1988-1994/エレファントカシマシ

当時テレビ東京系でやっていた、エピックの音楽番組
『ez』におけるエレカシの超貴重映像が、ざくざく入っています。
この頃の、ジャパンの表4の広告、毎回、『ez』のレギュラーでした。

あと、1991年1月4日、伝説の「3000人限定日本武道館」の映像や、
1994年9月5日の、近藤等則がゲスト参加した「東京の空」の時の
日比谷野音の映像などなどの、ライブ映像もあり。
前者は私、間に合いませんでしたが(この1ヵ月後に東京に出てきたのです)、
後者は客席にいました。

というのもあるんですが。

『ez』のほとんどの映像を撮っている、当時エピックの映像ディレクターだった
坂西伊作さんという方は、日本のPVの黎明期を作った、
日本にPVというものを根づかせた、いわば創始者のひとり、といっていい存在です。
なので、この作品は、「初期エレカシ貴重映像集」であると同時に、
「坂西伊作作品集」にもなっているわけです。このDVD全部が、ではないけど。

という意味でも、リリースする意味のとてもある作品なわけです。
今、同じような仕事をしている多くの後輩たち、みんな買うんじゃないかと思う。

坂西伊作さんは、2009年の5月に亡くなりました。
同じ年の、10月のフラワーカンパニーズ日比谷野音のアンコールで、
圭介が「さよならベイビー」を捧げた相手でもあります。
その時のライブレポはこちらです。→ http://ro69.jp/live/detail/26694


という、この、坂西伊作さんに関してのことを書くの、すんごい迷った。
エレカシ本人たちやそのスタッフは、そういうことは一切言わないと思う。
というか、現に言っていないし。
伊作さんと近しかった人たちも、あんまり言わない気がする。

で、僕は、面識はあったけど、ライブとか打ち上げとかで、
顔を合わせればご挨拶する程度で、そんな近い関係ではなかった。
そんな奴がどうこう書くのは、なんかなあ、という気がする。
でも、このDVDが、そういう意味でも非常に重要なものなんだ、
ということは、誰かが言うべきではないかとも思う。
逆に、僕が伊作さんとまったく面識がなかったら、客観的な事実として
平気で書けるんだろうけど、ちょっとだけ知っていた、というのが、また微妙だ。

というわけで、悩みましたが、結局、書いてしまいました。
やはり、「エレカシの貴重な映像が」だけでなく、
「日本のロック史上重要な映像作家の作品集である」
ということは、誰かが言うべきだと思ったので。

そういえば、亡くなった時、大根仁が、ブログでそのことを書いていた。
彼は同業者だし、僕よりもはるかに重く、この作品の価値を受け止めると思う。
こちら。2009年5月28日のところです。
http://blog.livedoor.jp/hitoshione/archives/2009-05.html
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