「traveling」の話

「traveling」の話

宇多田ヒカルの「traveling」。
ご存知のように、金曜の午後、仕事を終わらせ、
(おそらく)恋人に会うのに、タクシーに飛び乗って……
というところから始まる曲ですね。

そのタクシーのくだり。

タクシーもすぐつかまる(飛び乗る)
目指すは君

まではいいが。

「どちらまで行かれます?」
ちょっとそこまで
「不景気で困ります(閉めます)
ドアに注意」

って、行き先を言えい!
「ちょっとそこまで」で行けるかあ!
で、運ちゃんも「不景気で困ります」って、
話を変えてどうする! ききかえさんかい!

この曲、僕は、彼女のいっぱいある名曲たちの中でも、
特に大好きで、というか、サウンド・プロダクトもメロディも
歌詞もすべて含めて「こんなすげえ曲はない」と思っていて、
なので、いまだに、DJやる時にかけたりする。
にもかかわらず、今の今まで、この歌詞に対して当然抱くべき、
以上のような疑問を持ったことがなかったことに、先日、気づきました。

リリースされて9年も経って、しかも彼女が活動休止してから気づいても。
という話ですが。

12月30日のJAPAN COUNTDOWN、DJブースに、松尾スズキ+河井克夫のTEAM紅卍が出演して、
そこに宇多田ヒカルに扮した大人計画の猫背椿が登場して、
「traveling」を歌い踊る、という一幕があったのですね。
それを観ていて、その歌詞のところで、「あ、あれっ?
そういえばヘンだ」と、気づいたのでした。

ちなみに、猫背さん、曲に合わせて志村けんの「ヘンなおじさん」と、加藤茶の
「カトちゃんペッ」をミックスした「ドリフ2強ミックス」みたいなダンスを
くり出していて、お客さんみんなそれにつられて、同じ振り付けで
踊っているさまが、もう爆笑もんでした。


なお、「traveling」、シングルのカップリングの2曲目に入っている
「PLANITb remix」も、とてもよいです。
オリジナルはBPM117、このリミックスは128です。
そんなことを報告されても。と思います。
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