plenty @ SHIBUYA-AXの話 続き

plenty @ SHIBUYA-AXの話 続き

前回の続き。
昨日のplenty@SHIBUYA-AXを観て、思ったことです。

plentyはこれまでに、シングルは2枚出しているが、その2枚を聴いた時、
まったく同じことを感じたのを、ライヴを観ながら思い出した。

どっちも3曲入りだが、まず3曲通して何度も聴いた上で、
「間違ってる、これ」と断定する。
本来シングルというのは1曲目をしっかりと届け、売るものであって、
だから、1曲目がメインでそれ以外がカップリング、という構造に
なっているべきものであって、という意味で、このplentyの3曲は、
こんなふうに1枚に入れて売ってはいけないのです。
それぞれを1曲目にして、それにふさわしいカップリング曲を付けて、
売るべきなのです。
要は、2曲目と3曲目が、明らかに2曲目と3曲目であるべきではない、
1曲目でなくてはおかしいクオリティなのだ。
なんで。もったいない。バカだなあ、もう。

と、ここまで思って、盤を手にとってよく見ると、作品名が1曲目ではなく、
「人間そっくり/人との距離のはかりかた/最近どうなの?」
と、3曲並列になっていて、「ああ、そういうことなのか」と、納得する。

で、1ヵ月前に出た、
「待ち合わせの途中/終わりない何処かへ/空が笑ってる」を聴いた時も、
まったく同じことをやりました。
覚えとけよ。という話ですが、要はplentyにとって、シングルって、
そういうものらしいです。
というか、シングルじゃなくて、「3曲入りのアルバム」なのか。
そういえばインタビューとかでも江沼、そんなことを言っていた気が。

配信とか、音楽がCDとして盤として流通しなくなっていく現在、
plentyはそういうふうに、「1曲単位で闘えること」を
念頭に置いて、創作活動をしている、みたいななことでは、たぶん、ない。
ただ、できてしまうのだと思う。シングル1曲目レベルの曲が。
もしくは、1曲目レベルの曲じゃないと、出したくないのかもしれない。

というようなことを、ライヴを観ながら、ぐるぐる考えていました。
ほんっと、頭から最後まで、シングル1曲目レベルのオンパレードだったので。
で、それが、CDにまったく負けない、すごい再現力でプレイされたので。

って、ライヴのことを反芻していて、余談を思い出したので、次回に続く。
上は、plenty「待ち合わせの途中/終わりない何処かへ/空が笑ってる」。
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