THE BACK HORNのニュー・シングルの話


THE BACK HORN『シリウス』
VICL-36691 SPEEDSTAR/VICTOR ENTERTAINMENT

先週リリースされた4曲入りニュー・シングル。
表題曲である1曲目を聴いて、「なんか、初期バックホーンの曲を
今のバックホーンがやってるみたい」と、思った。
で、「あれ? 最高ってことじゃん、それって」と、気づきました。

衝動の赴くままに吐き出しているような感じ、が,するところが
初期のバックホーンで、それをこのアレンジ、このサウンド・
プロダクト、このメロディと言葉でアウトプットできているのが、
今のバックホーンだ、ということです。
わけわかんなくは、ない。すごくわかる。ただ、その自分のわかりかたが、
本人たちが意図しているわかられかたかどうかはわからない。
けど、別にそれでいい、というような。

つまり、聴いた瞬間に、バックホーンのものではなく、
聴いた人のものになる曲、ということです。
ね。いいでしょ。

ただ、「何かを取り戻した」みたいな、簡単な話ではないと思う。
もっとタフに、したたかに、こういう曲をやれるようになって
いっているのではないか、と思います。

2曲目もそういう「初期っぽいのに今」な感じ、あり。
あと、化粧品のCMに使われた3曲目“クリオネ”の、「これほんとに
バックホーン?」感も、おもしろいです。
4曲目は、前にTFMの「SCHOOL OF LOCK!」で、受験生のために
弾き語りで作った曲のバンド・バージョン。たぶん初CD化。