銀杏BOYZの初音源は、なんの曲だったでしょうか?
実はこれ。
2003年3月にリリースされた、エレファントカシマシのカヴァーアルバム『花男』。
ただし、この時まだ銀杏BOYZは、峯田和伸ひとりだけ。
GOING STEADYに参加依頼が来たんだけど、1月に突如解散してしまい、それ以降峯田は「銀杏BOYZ」という名前で活動していくことだけは決めていたので、ひとりでこのオファーを受けることにした。
というような経緯を、当時きいた記憶がある。
アルバムラストの11曲目、“悲しみの果て”を、ギターすら弾かず、ただただ歌い叫んでいる。たぶん、自分の部屋で録っている。
久々に聴いてみた。鳥肌立った。
こんなにすごかったのか。
当時はそこまでわかっていなかった気がする。
ただ、ひとりになってしまった峯田の痛々しさばかりが気になっていた。
今の銀杏があるから、こうして冷静に聴けて、その歌としてのすごさが、やっとわかったんだと思う。
なお、ジャケットの絵は松本大洋の名作『花男』。
元々エレカシのファンで、この作品のタイトル自体、エレカシの曲タイトルから引用したもの、というわけで実現したという。
参加メンツ・曲のラインナップは、こんな感じ。
単純に、顔ぶれの豪華さも含め、このうち3バンドがもう解散している、という事実も含め、これ、すごく貴重な盤な気がしてきた。
1.so many people/POTSHOT
2.さらば青春/HUSKING BEE
3.孤独な太陽/STANCE PUNKS
4.孤独な旅人/ストレイテナー
5.浮雲男(Takkyu\'s Japp Tekno ppopp Mix)/石野卓球
6.星の砂/DMBQ
7.男餓鬼道空っ風/怒髪天
8.遁生(白昼夢ver.)/Syrup 16g
9.男は行く/キングブラザーズ
10.星の降るような夜に/BAZRA
11.悲しみの果て/銀杏BOYZ