BRAHMANの〈Tour 1080°〉を観た!
2014.06.17 22:23
新木場スタジオコースト、全身全霊を燃やしつくすような90分だった!
去年6月の幕張メッセでのツアーファイナル『Tour 相克 FINAL 「超克」 the
OCTAGON』の続編と言うべき今回のツアー……だということはわかっていたのだが、コンセプトどうこうということではなくて、彼らにとってはライヴを続けることの意義と意志こそが、やはり最強最大のメッセージなのだ。怒涛のような演奏と、ステージとフロアが完璧な一体感でマッシブなカオスを次々に描き出す光景を観ながらそう思った。
そして要所で語られるトシロウのMCは爆笑から感動まで鮮やかに展開する名人芸だが、それを絶対にただのエンターテインメントにはしない。ここにいて、声の届く人間を鼓舞して巻き込んでいく。今回のツアーも
通常のライヴより開演前後の時間が多めに確保され、彼らの仲間たちが出展する復興支援のブースにはずっと人だかりがあった。
そして、ライヴのラストには「永遠の命」を意味するという謎のメッセージと映像が示された。結成20周年を控えて、このツアーは何かの入り口になっているという確信がある。それが何なのかを、しかと見守りたい。(松村)