昨晩のMrs.GREEN APPLEのソールドアウト自主企画、泣いた

昨日は、新代田FEVERでのMrs.GREEN APPLE自主企画「ゼンジン未到とプログレス〜実戦編〜」に行っておりました!
堂々のソールドアウト満員!!

ミセスの首謀者・大森元貴の弾き語りから始まって、ARCHAIC RAG STOREとChapter lineの2バンド登場後、Mrs. GREEN
APPLEがトリ。これまで3〜4回彼らのライヴを観てきたけど、元貴の喉がちょっとキツそうだった以外は自分が観た中で抜群に良いライヴだった。ほんとに素晴らしかった。

JAPANのインタヴューでも本人たちとそういう話をしてきたし、いろいろ書いたりしてきたけど、ミセスはまっさらな新世代のポップを思いっきり鳴らすまったく新しいバンドだ。そのポップさは、いわゆるロケンロールなロックとか、いろんな過去のサウンドが、もう全然通じないような世代のハートにも届くポップだ。でも、そこにニヒルさは全然ない。おもいっきりエモく、真正面から気持ちを揺さぶるコミュニケーションとして、彼らのバンドサウンドはある。

で、これまで観てきたライヴだと、エモさがどうしても先に立って曲の魅力がフルで爆発してなかった印象もあったんだけど、昨日は違った。アンサンブルのメリハリがグッと立って、こんないい曲もあったんだっけ、と嬉しくなっているうちにあっという間に1時間終わった。これを18歳が鳴らしているって、ほんとにすげえよ。今活躍してるアーティストのみなさんも、18歳で作ってた曲とライヴの映像、みんな提出してみなさいよ、とか意味のわからないことを思ってしまった(笑)。

あと、昨日はお客さんもめちゃめちゃ熱くて、バンドの倍ぐらいテンション上がっちゃってるキッズがたくさんいて、歓声とステージへの話しかけが全然止まなかった。こっから何か新しいことが始まっていく空気、むんむんでした。

そして、大森元貴はMCで、自分がついに高校を卒業してしまったことと、ほとんど不登校だった中学生時代のことを語った。いろんな劣等感が自分の中にはまだ渦巻いていること。それから、いろんな楽しいことが、終わってしまう切なさにいつも囚われていること——。彼という人間を駆動するそういうエモーションは、きっとこれからもミセスの核心にありつづけるだろう。それを伝えるために彼らのポップはあるのだなあ、と思っていたらちょっと泣けた。

で、昨日はアンコールで、7月8日のミニアルバム発売と、そのタイミングでのEMIレコーズからのメジャーデビューも発表。最近知って応援しはじめた人からすると早過ぎるメジャーデビューかも、というのをバンドが一番気にしてた空気だったけど、「うおおおー!」「おめでとうーーー!」みたいな声で大祝福。そしてその後に披露された新曲も、ミセスの「楽しさ」をすごくわかりやすくプレゼンする新境地で、実に楽しかった。おめでとう!

写真は終演後の5人。フラッシュ炊いたからちょっと目が光ってるけど(笑)。
2015年の大注目株Mrs. GREEN APPLE、こっからガンガン行くんだぜー!(松村)
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