フジファブリック、9年ぶりの思い出の野音! しかもバースデーライブ

フジファブリック、9年ぶりの思い出の野音! しかもバースデーライブ
フジファブリック、9年ぶりの野音!
前回の野音は、ドラムの足立脱退後初の公式ライブだったなあとか、1曲目は“桜の季節”だったなあとか、いろんなことを思い出しながら会場に向かう。

山内総一郎もMCで、「いろんな思いがこみ上げますねえ。9年ぶりですから」と言いながら、
最近前回の野音の映像を観たらしく、「志村くんとかすごいかっこいいの」と志村がギターを弾く様子を真似たり、感慨深げ。

「Hello!! BOYS&GIRLS」ツアーの初日ということで、セットリストには触れないが、新旧の曲がバランス良く配され

10周年を経て、すごく前向きに次のステージに進んでいるような良いムードがにじみ出ていた。

「隠してたわけじゃないけど、僕今日誕生日なんです」
という発言から、山内が突然半生を語り始める。
ギターと出会ってすぐに夢中になったこと、音楽の道で生きていくため単身上京したこと、そして志村のこと。
昨年の武道館でも告白していたが、誕生日に思い出の野音ということで、気持ちがこみ上げてきたのだろう。
「志村くんとフジファブリックのことが大好きでやめたくなかった。だから、自分が歌うことで続けた。
でもはじめは、ギタリストだし、歌うことはひとつしかなかった。それは志村くんのことだった」と。

終盤、サプライズで山内への誕生日ケーキが運ばれてきた。
今日は風が強く、最初ロウソクの火が風で消えてしまったのだが、金澤が「志村が消したんじゃないの(笑)」と一言。
そんなことも言えるようになったんだなあと、すごく感慨深かった。

最後山内は再び、「僕がさっき言いたかったのは、フジファブリックとして生きていくのが本当に幸せですということで。
その愛すべきフジファブリックのメンバーを紹介します!」
最後にはもちろん志村正彦の名前を力強く叫んだ。

二枚のコンセプトアルバム『BOYS』と『GIRLS』の、大胆に開けたポップぶりにも出ているが、フジファブリックは明確に新しい季節に突入している。
昨年の10周年ツアー、そして本当に幸せと断言できる今があるからこそだろう。
これからも楽しみにしています。

その思いの強さを、『GIRLS』のインタビューで山内が語っているので、
まだ読んでない方は是非。
ロングインタビューが載ってる米津玄師表紙のジャパン11月号、あと少しで店頭からなくなってしまうので。
写真は、その取材のときに撮ったもの。

そして、年末のCOUNTDOWN JAPANに今年も出演が決まっています。(小松)
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