鳴ル銅鑼のワンマンツアー初日、極彩色のライブだった

鳴ル銅鑼のワンマンツアー初日、極彩色のライブだった
鳴ル銅鑼がニューアルバム『文明開化』をひっさげて行う東名阪ワンマンツアーの初日を観た。
場所は彼らが初めて東京でライブを行った場所だという渋谷のclub 乙。
当時はお客さんがゼロだったと話していたが、本日はソールドアウト!

ワンマンライブを見るのは初めてだったけど、鳴ル銅鑼のようなバンドはやっぱりワンマンがいいなあ、と思う。
なぜなら、ダンスロックや歌謡曲やバラードといろんな個性の楽曲がありながら、それぞれに「らしさ」が詰まっていて、
どこか一部分だけでは物足りないから。というわけで、今日は十分に堪能できた。

人の醜いところ、美しいところ、感情の喜怒哀楽、さまざまな情景を描きながら、常に凛と迷いなく響いてくる三輪和也の声が、やっぱり鳴ル銅鑼の武器だ。
どんなドロドロした感情も、彼の声が掬いあげると何だか鮮やかに色づいていくような、生々しくも美しく昇華されるような、そんな感覚になる。
『文明開化』の1曲目であり、故郷・岐阜から出て上京したタイミングで書いた”独立宣言”は、前向きなメッセージと重なって特に鮮やかで、本当に眩しかった。

とはいえワンマンライブはまだ3回目ということで、若干堅く、おぼつかないところもあったのは確か。
三輪も「もっと大きなところで、もっとたくさんの人に」と言っていたように、これから鳴ル銅鑼の世界が、もっともっと強く広がっていく未来に期待だ。(後藤)
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