20年の間に世に出てきた名曲たちを味合うめちゃくちゃ濃密な時間。
当たり前のことなのだけれど、ゆずのふたりは最初から最後までずっと歌っていた。
原点である路上。
そこではゴリゴリのギターソロとか新鮮なアレンジではなく、彼らの歌がたくさんの人の足を止めた。
いろんな相手と組み、何枚もアルバムを作り、大きなステージを何度も踏み、さまざまな姿を見せ続けてきたゆず。
しかし、その真ん中にあるのはいつでもふたりの歌で、それだけはこれからもずっと変わらない。
どんな演出もどんなアレンジも、ふたりの歌なしには成立しない。
そんな、当たり前になってしまっているけれど、実は凄まじいことを実感するステージだった。
そして、ドームに広がる数万の歌声に、彼らの歌を、自分の歌として大事にしてきたファンの思いが滲んでいた。
本当に最高のライブだった。(塚原)