今作を聴いて改めて実感させられたのは、巧みな言葉遊びと鋭いメッセージ性を融合させることに関して、このバンドが圧倒的に長けているという点です。
MVが昨年末から公開されている新曲“フカンショウ”がまさにそうですが、ウィットに富んだ表現を連発しつつ、示したい想いをズバリと浮き彫りにしてしまう手法が、様々な曲で炸裂しています。
そして、鳴っている各楽器の演奏も最高にかっこいいのだから堪りません。
メロディ、歌を尊重しつつも、楽器隊のアクの強さもギラつくのが、ロックミュージックの醍醐味です。パノラマパナマタウンの曲が音楽として魅力的なだけでなく、ロックバンドとしてのロマンにも溢れていることが、今作を聴けばよくわかります。
そんな『PANORAMADDICTION』についてメンバーが語ったインタビュー記事は『ROCKIN'ON JAPAN』3月号に掲載しますので、ぜひ読んでください。(田中大)