メンバー全員にインタビューさせてもらいました。
メジャー進出を果たす最新ミニアルバム『夢うつつ』はほんとに最高の作品!
本作の根っこにあるものをじっくり語ってもらいました。
今、シーンはメジャーキーの時代を迎えている。
つまり明るく楽しい歌でどれだけ友達と騒げるかが重視されている。
その中でSIX LOUNGEがかき鳴らすロックンロールは、このジャンルが元来持つハッピーな勢いを爆発させていて、聴き手の心を鷲掴みにする気がする。
かつ、それをかっこよく歌えるところがものすごい。
ロック史をひもといても、シンプルなかっこよさを表現できるのは選ばれたバンドにしかできないことだからだ。
しかもその上で、完全にオリジナルな、日本語の、ものすごく日本的なロックンロールをすでに完成させてしまっている。
“STARSHIP”はベタなスリーコードを切なく発展させ、“くだらない”はロック的でない音をメロディに配することで、日本人のセンチメンタリズムを凝縮している。
以下余談だけれど、これがなぜ重要かと言うと、ロックンロールというのは海外で生まれたわけだ。
だから英語由来のメロディにどれだけうまく日本語を乗せるのか、そういう闘いをこの国の先人たちはしてきた。
で、それはある程度完結し、次のフェーズ、つまり日本人なりのメロディを構築する段階に来ている。
おそらく今は成熟し始めてきた時期。最近のロックがポップ化しているのはこういった背景がある。
そしてだからこそ、日本のバンドが、日本のバンドらしい音楽で、世界的に真の大成功を収めることが、この国のロックシーンにとって積年の悲願となっているのだ。
SIX LOUNGEはメジャーへ移籍したばかりだし、そんな目的意識など持ってないと思うけれど、この本当の意味での日本語ロックンロールを聴いていると、そんな夢さえ預けたくなってくる。
素晴らしい。最高だ。
これでまだ一歩目なのだから、この先がほんっとに楽しみである。
ちなみに写真でシンタロウくんが村八分のTシャツを着てるのも最高である。
記事は『ROCKIN’ON JAPAN』6月号に掲載、お楽しみに!(秋摩竜太郎)
SIX LOUNGEに取材! メジャー移籍作『夢うつつ』が放つ日本語ロックンロールの革新とは
2018.04.26 17:17