全国ワンマンツアー直前にリリースされる新作『ありあまるフィクション』は3曲入りCDとライブDVDの2枚組で、3000枚限定生産というトピックはもとより、なによりインパクトがあるのはやはりあの挑発的なリード曲“ありあまるフェイク”ではないでしょうか。なぜ5周年の幕開けに彼らはあんなにも反骨精神やひりついた成分を露にしたのか。そこには様々な想いや、音楽への飽くなき探求心が影響していました。
「リスナーに届けること」も制作において重要だと話す彼ら。今作は3曲とも彼らの硬派な面が表立っているので、「リスナーからはエロ成分を求めている声も少なからずありますよね?」という質問をしてみると、横山直弘(Vo・G)がスマートにものすごく粋で痛快な返答をしてくれました。その頼もしい姿に、「このバンドについていけば面白い景色が見られる、面白い体験ができる」とついていく人が年々増えている理由を痛感。フェイクでもフィクションでもなく、リアルな言葉が並ぶ刺激的なインタビューでした。10月30日発売の『ROCKIN'ON JAPAN』12月号をどうぞお楽しみに。(沖 さやこ)