黒猫チェルシー!去年の6月にライヴを見てからずっと気になっていた黒猫チェルシーが、遂に4月8日にファースト・アルバム『くるねこのチェルシー』をリリースする。これがもう、すばらしく不穏でふてぶてしくてカッコいい。かなりはまってます。スターリンとか村八分とかINUとかストゥージズとかにたとえられている黒くてカオティックでサイケなガレージパンク〜ブルースなのだが、そこに収束しない突出したポップ感とオリジナリティーがある。しかも全員高校3年生(間もなく卒業)。とにかく時空を越えている。
JAPAN4月号で取り上げたくて先日、取材した。音楽専門誌では初めてのインタヴューらしく最初は緊張していたが、天真爛漫でただただ自由な人たちだった。サウンドとのギャップが面白くてしょうがない。本当は4人組なのですが、ベース宮田岳は、大学受験日と重なったため残念ながら欠席。
ちなみにヴォーカル渡辺大知は、みうらじゅん原作・田口トモロヲ監督『色即ぜねれいしょん』(8月8日公開予定)の主役に抜擢されたことでも話題になっている。映画では、ヒッピーな家庭教師役の岸田繁と、ユースホステルの管理人役の峯田和伸に、ロックと青春を手ほどきされる様子がものすごく似合っていて素敵だった。(井上)