〝水平線〟は多くの人の嬉しいとき楽しいとき悲しいとき辛いとき問わず一生を通じて寄り添い続けてくれる本当に凄い曲。
自分が十代の時にこの曲と出会ったとしても未来への道標にしただろうし、いつか老人になったときにもこの曲の中に新鮮な自分の心を見続けるだろう。
back numberが歌い続けてきたことの核にあるものが、この曲には極めて普遍的な形で綴られている。
そしてニューアルバム『ユーモア』には、そんな〝水平線〟への旅路のように、この曲が最も素直に染み渡るような心持ちになるように、back numberにしか生み出せないような、さまざまにエポックメイキングな曲が並ぶ。
完全に一本の筋を通しながらポップソングの発明をし続けるback numberの凄さを思い知らされる傑作アルバムだ。(古河晋)