初めてシンガーズハイを聴いた時、彼らの剥き出しの棘や内なる怒りに強く食らったのを覚えている。白けではなく怒りをエネルギーに変える強さ、正確な言葉選びではなく真正面から向き合い考える内山の姿勢に心打たれた。
でも今日の内山はちょっと違った。ファンへの感謝と愛を何度も何度も口にしていて、満員のリキッドルームで演奏されたシンガーズハイの楽曲達は、優しいラブソングとして鳴り響いていたように私には聴こえた。
1stフルアルバムとワンマンツアーの開催も発表され、その勢いはまだまだ止まる気配がない。
5月に渋谷クアトロで観たときよりも肩の力が抜けて、自由にライブを楽しんでいるようだった。(古閑英揮)