ヤングスキニーが巻き起こす「共感」は進化し続ける――メジャー1st EP『どんなことにでも幸せを感じることができたなら』を聴いて

ヤングスキニーが巻き起こす「共感」は進化し続ける――メジャー1st EP『どんなことにでも幸せを感じることができたなら』を聴いて - 『どんなことにでも幸せを感じることができたなら』発売中『どんなことにでも幸せを感じることができたなら』発売中
ヤングスキニーのメジャー1st EP『どんなことにでも幸せを感じることができたなら』が9月27日にリリースされた。

彼らがどんなバンドであるかを説明するときに「共感」というキーワードは欠かせないが、今作を聴いて思ったことは、その「共感」のフェーズがさらに一段階先に進んでいるのではないかということだ。「これは自分の歌だ」と思えるだけでなく、彼らに「ついていきたい」と思わされたのだ。

かやゆー(Vo・G)はいつも「曲を作った時のことは覚えていない」と話す。それはつまり、曲を作ろうと思って作っているのではなく、毎日の生活の中で自分が感じる感情からしか、曲は生まれてこないということだ。

今作に収録された“君の街まで“はABEMAオリジナル恋愛番組「恋する♥週末ホームステイ 2023夏」のオープニングテーマに、“愛すべき日々よ“は「セブンティーンアイス」のキャンペーンソングになっているが、若者向けのコンテンツのタイアップソングとしてこれだけ純度の高い曲を作れるのは、紛れもなく彼らが、彼ら自身が生活の中で感じているリアルがあるからで、同じ時代を生きる私たちにとってそれは道標になる。

当の本人は時代を「背負う」つもりなんてないかもしれないが、彼らが紡ぐ歌たちは、時代を導くような眩い力を自然と携えていると思う。(竹内ほのか)



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