切実な恋心を歌うスリーピース・berry meetの新曲“月が綺麗だって”は冷えた心に染み渡る王道のクリスマスソング

切実な恋心を歌うスリーピース・berry meetの新曲“月が綺麗だって”は冷えた心に染み渡る王道のクリスマスソング
東京発の3ピースロックバンド、berry meet。

本格的にライブ活動を始めたのは今年の4月だというが、2月に公開された“あのさ”のMVは先日100万回再生を達成し、5月に公開された“図星”のMVもすでに85万回再生を突破するなど、耳に残るキャッチーなメロディとたく(G・Vo)の歌声を武器に、彼らの名は着実に広がりを見せている。

berry meetの歌詞には、恋愛に振り回される自分と、それを冷静に見ているもうひとりの自分がいる。どんなに恋愛で一喜一憂したとしても、続いていく生活がある。だからあなたがいなくても大丈夫と自分に言い聞かせるけど、でも完全に大丈夫なわけじゃない。ただ恋愛だけにのめり込めるわけじゃない毎日の中で、やっぱり恋愛に、あなたに振り回されて、その周辺をずっとぐるぐると右往左往している。

たくの歌声は優しく繊細で、感情を乗せるのが上手いから、そんなぐるぐるした複雑な感情も心にすっと入ってくる。少し苦しそうな高音は泣いているようにも聴こえて切ない。そして、たくの歌に重なるいこたん(Dr・Cho)の女声コーラスと、どこまでも歌に寄り添う姿勢を貫くバンドアンサンブルが心地よい。

11/15に配信された新曲“月が綺麗だって”はベルの音が鳴り響くイントロから始まる、王道のクリスマスソング。恋い焦がれる相手への想いを丁寧に紡ぎながらも《当たって砕けて その後の僕には/一体何が残るんだろう》と我に帰るところなんかは、どこか残酷でもあるけど、そのリアルさによって切ない気持ちはさらに増していく。冬の切ない空気感をそのままパッケージしたようなこの楽曲は、今年の冬の記憶とともに残り続ける冬の名曲になるに違いない。(竹内ほのか)



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