ああ、世界中が、この音で包まれればいいのに――。そう思ってしまうほど、とても幸福でピースフルな空間だった、今日の日比谷野外音楽堂。日本を代表するインスト・バンド、SPECIAL OTHERSのライヴでした。
高度な演奏技術、複雑にからみあったアンサンブルや転調など物凄くレベルの高い音楽なのに、スペアザの鳴らす音は誰をも拒絶しない、懐の深さがある。お茶の間的な、生活に根差した親しみやすさがあるのだ。
聴いてるお客さんも笑顔でゆらゆら、音に身を任せて本当に気持ち良さそう。暮れゆく春の空気にもぴったりの心地よさ。そして後半の怒涛の盛り上がりはまさに祝祭といった感じ。リズムもメロディーも、これでもかと言うくらい気持ちのいいツボをついてくる。心が、体が、喜びに満ちて、踊る人達の感動が蒸気になって空気に溶けていくのがみえるようだった。今日雨が降らなくて良かったな。(福島)