完璧じゃない、「ぬかりあり」な自分でガーデンシアターに立つアイナが最高に美しかった

完璧じゃない、「ぬかりあり」な自分でガーデンシアターに立つアイナが最高に美しかった
グループが解散して、ソロシンガーとして常に「ぬかりない」完璧な自分でいようとし続けたけれど、いつしか限界を迎えたというアイナ。そんな時に決まった東京ガーデンシアターワンマンは「ぬかりあり」な自分で立ちたいと思い、タイトルを「nukariari」にしたという。

赤いアリが世界を旅し、やがてガーデンシアターに辿り着くというピクサーばりのCGも、4階席まである会場全体を派手に照らす照明も、「avexの歌姫」らしくバッチバチに作り込まれていて息を呑んだ。けれど、このライブで心を打たれたのは、「完璧なソロシンガーとしてのアイナ」や「完璧なバンドアンサンブルを見せるパフォーマンス」の外側にある瞬間だった。

盟友yukamnuのラップが冴え渡ったインスト曲に、アカペラでワンコーラスを歌い切った“スイカ”の絶唱。クリスマス仕様のアレンジでバンド・モグリアンズと親密な演奏を響かせた“BLUE SOULS”や、アウトロで一人ひとりに《明日もいい日になるよ》と呼びかけた“Entropy”。信頼できる仲間に身を委ねながら、等身大の自分でステージに立つアイナの潔さが、何よりも美しく輝いていた。本編ラストは、アイナの怒涛の躍進を象徴する“革命道中”。アヒル(ファンの呼称)たちの声援を受けて凄まじい爆発力を見せ、「ステージはみんなで作り上げるもの」というMCをとことん証明していた。

アイナの2025年の締めくくりは初出演となるNHK『紅白歌合戦』。その前に、12月29日のCOUNTDOWN JAPANで、「ぬかりあり」だけど、だからこそ美しいパフォーマンスを見せてくれるのが楽しみだ。(畑雄介)
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