新世代オルタナバンドの中で際立つ、「o_all」のまっすぐな魅力にグッとくる


最近、オルタナ・インディーロック界隈が盛り上がってるなーという実感があるのだけれど、その中にふっと鮮やかな軽やかさで飛び込んできた存在が、4ピースバンド・o_all(オール)。ともか(Vo・G)の歌声はクリアでいてストレートな強さがあり、奥俊輔(G)・春原颯(Dr)らとともに鳴らすサウンドは太く芯がある。本来「オルタナティブ」という言葉には、時代や既存の音楽性に対するカウンター的な意味合いも強いと思うのだけれど、o_allの音楽から感じるのは、いい意味で衒いのない「まっすぐさ」だ。楽曲が誘う心象風景には、ジャケット写真のような黄昏の淡さや儚さがありながら、そこにあるメロディはどこまでも開かれている。その自然体のまっすぐさが生み出すポピュラリティこそ、このバンドの特別な魅力だと思う。先週、下北沢THREEでの自主企画で初めてライブを観て、その印象は確信に変わった。声と音が幾重にも織りなす層はまるで滝のようで、一つひとつの水飛沫を感じられるほど繊細なのに、それらが重なり合うことで、太く真っ白な音の壁が立ち上がってくる。その圧倒的な音像にも、どこか清々しい軽やかさがあった。……なんていろいろ形容してみたものの、ぜひその音を聴いてほしい。3月リリースの“タイムスリップしたい”は、そんなストレートな魅力に、一瞬で消え失せてしまうイノセンスへの郷愁がぱらぱらと振りかけられたいい曲。12月にリリースされるという1stアルバムがとても楽しみ!(畑雄介)
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