andropを観た!

andropを観た!

この週末、土曜日にandropのライヴを観た。andropと言っても知らない人もいると思うが、2010年にブレイクが噂される新人たちの中でも、頭抜けた才能を持ったニューカマーである。ただし、具体的にどういう経歴で、どういうルックスで、何人組(もしくはソロ)なのか。そういった情報は一切、謎。でも、彼らが去年の12月にリリースした7曲入りのアルバム『anew』は、新人としては異例の売上を叩き出した。勝因はもちろんひとつ。曲がよかったからだ。

バンプ・オブ・チキンやRADWIMPSといった、2000年代のポップとロックを繋ぐ架け橋になった素晴らしいバンドたちのエッセンスを、自在に吸い込んで血肉化した、まさに2010年型のギターロック。明後日リリースされる2枚目の音源『note』で、彼らはその印象をさらにたくましく強め、自分たちだけのポップを描くことに成功している。

そんな彼らの、生身を拝める貴重な機会が、土曜日の初ワンマン・ライヴだったのだ。そもそも、次のライヴの予定すら、10月の1本が決まっているのみ。どんだけ出し惜しみするんだよ、と言いたくもなるが、この日はその貴重さすらもまっすぐに受け止めたような、とてもいいライヴだった。ステージに現れたバンドは4人編成のオーソドックスなスタイル。新曲”Colorful”から始まってアンコール”Image Word”で幕 を閉じたライヴは全部で14曲。キラキラとした映像の演出も交えながら、目の前の観客に向かって全力で演奏する彼らは、とても誠実で青々しかった。

このライヴの詳細も含めて、今月末発売のJAPANの新人特集で彼らのことを書いています。
ぜひチェックしてください!(松村)
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