HiGE、最高の夜

HiGE、最高の夜

ロック異常事態!

そう言いたくなるほど、昨夜のHiGEのライヴは、頭っから飛ばしまくっていた。アルバム『サンシャイン』のリリースツアー、ファイナル@Zepp東京。
やっぱりHiGEは普通じゃない。

始まったっ! と思ったらコテイスイが、2階のサイドの部分で拡声器片手に眼下の観客を煽っていたり、
ドラム/パーカッションの二人がボーカルを取り、ドラムは第6のメンバー、アイゴンが務め、なんだか寸劇みたいのまで挟む“オニオンソング”で楽しく会場を揺らしたり……と悪ふざけもここまでくればもうあっぱれ!だ。


でも昨夜のライヴで一番素晴らしかったこと。
それはとにかく、会場が今までにない「温かさ」で包まれていたことだ。

新たな名曲“青空”は、照明を落とした舞台からイントロが鳴り出した途端、フロアから拍手が沸き起こっていた。
“サンシャイン”や、これまでツアーではやらなかったという“せってん”など、スロウテンポで染み入って来る、豊かな音と言葉。
ぶっとんでてシニカルで偽悪的でサイケデリック。そんなHiGEの魅力は全開でありつつ、
かつてないくらい温かな体温を伴ったライヴ。素晴らしく充実した時間だった。
ステージとフロアの距離もめちゃくちゃ近くて、メンバーも何度も何度も「ありがとう」と言っていたのが印象的だった。

アンコールのラスト、“ハートのキング”の美しさに泣いた。(福島)
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