Plastic Tree、「月世界旅行」ツアー国内編終了


Plastic Tree、「月世界旅行」ツアーの最終日@品川ステラボール2DAYS二日目。
雲と月がぽっかり夜空に浮かび、ドラム台は月面のようなでこぼこが飾られ、というファンタジックなセットかと思いきや、曲が始まるといきなりサーチライト付きの鉄塔がニョキニョキと6本立ち並び、往年のSF小説の舞台のような、管理化された未来社会の不気味なイメージを醸し出していた。

「やってきましたデストピア東京、2日目!」とか、 「さよなら銀河鉄道東京編」とかいうMCで、腑に落ちた。
今回のツアーは、“ムーンライト――――。”や“月世界”“ロケット”など「月」をテーマにしているが、宇宙つながりで「未来」へもテーマが広がっていた。
現在アニメ『遊☆戯☆王5D’s』のエンディングテーマとして放映されている“みらいいろ”にもひっかけてあるのだろう。
でも、プラの描く未来は、手塚治虫が描く未来のような懐かしい手触りがある。
後半、「どんどん上がっていくよー! 振り落とされんなよー!」というMCとともに疾走感溢れる楽曲が続き、本編最後は“アンドロメタモルフォーゼ”で会場全体を宇宙の果てまで連れて行った。 一面の星空が掲げられたステージでこの曲を聴いているうちに、「カムパネルラー!!!」と思わず叫びたくなったのは私だけだろうか?

アンコール後、竜太朗は「月面着陸、大成功!」と嬉しそうにジャンプ。 このあと香港・台湾と2ヶ所残っているものの、なごり惜しそうに再会の約束を紡いでいた。

会場入り口にあるメリーゴーラウンド。“みらいいろ”のサビにも、メリーゴーラウンドが出てくる。(井上)
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