藍坊主、初武道館!


藍坊主、初の武道館終了!虚飾のないシンプルなステージ、丸裸な心が客席に向かって全開放されたような、とても藍坊主らしいライヴだった。
“ガーゼ”“ウズラ”“ジムノぺディック”といった彼ららしい名曲や、高校時代に生まれた、10年ぶりぐらいに演奏するという“僕と同じ”、ニューシングル“星のすみか”など集大成的な選曲で、昨年の日比谷野音でもやった弦楽器とのコラボレーションも披露された。 未来を暗示するスケールの大きな新曲や、バンドバージョンの“忘れないで”がまた素晴らしかった。11年目を迎えた堂々とした逞しさと、答えを探し続ける初々しさが、同居していた。

それにしても、藍坊主の歌を聞いていると、室内なのにまるで青空の下に投げ出されたような、星空の下に立っているような、まっさらな気持ちになる。自分の心とまっすぐに向き合うための曲ばかりだ。
フロアではみんな手をまっすぐに掲げて盛り上がっていたが、自分はここにいるよ、という存在証明のようでなんだかまぶしかった。
武道館というのは、それぞれのバンドの本質が剥き出しにされる不思議な場所だと、改めて思った。
(井上)
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