サカナクションの音にいろんなイメージを持つ人がいると思うが、僕はその人間味の濃いところが大好きだ。
5人はもちろん、チームサカナクションで長い時間を共に過ごしながら、人間臭く最強の音楽エンターテインメントを追求してきたのがサカナクションだと思う。
それを止めなければならない、苦しい2年間を乗り越えてスタートしたツアー「turn」。
一郎が自分の中の「弱さ」を受け入れたことが新たな5人の強さ、チームサカナクションの強さになって、これぞサカナクションなライブ、そして時代に向き合いながら変化を続けている現在進行形のサカナクションを成立させていた。
今までと違うメカニズムでバンドやチームの中は動いているのかもしれないが、サカナクションというバンドの、そしてチームサカナクションの人間味を再確認できたし、ファイナルの初日というタイミングだからこそ動き始めた新たな物語も目撃できて嬉しかった。
サカナクションが帰ってきてくれて嬉しい。
こんなバンドは他にいない、サカナクションにしか見せられない風景がある、そう思える形で完全復活してくれたことが何よりも嬉しい。（古河晋）
