今年3月に1stミニアルバム『黒キ渚』をリリースした3人編成のバンド、黒木渚を知っていますか?
《あたしの心臓あげる 毎晩抱いて眠ってね
ギター聞かせてあげるから あなたの心臓ちょうだい》
(“あたしの心臓あげる”)
フロントウーマン・黒木渚(Vo・G)の書くドロドロした女の情念を綴った歌詞に驚くと思うが、彼ら最大の魅力は、痛々しくてシアトリカルなメッセージを開かれたものに変えてしまうポップセンスにある。自分が抱える痛みとは、絶望とは何なのか?
黒木渚というひとりの女性の中にある暗部が、普遍的な歌に、もっと言えばエンターテインメントに変換される。そんなメカニズムがこのバンドにはある。
昨日観たライヴも素晴らしかった。2ヶ月前にも同じ会場(下北沢ClubQue)で観たのだが、その時と比べてバンドの演奏、黒木渚のヴォーカルともにグンと良くなっていた。
ますます見逃せない。上で紹介した”心臓あげる”みたいな刺々しい曲を歌いながら、どんどん愛される存在になっていってほしい。 (塩澤)