DOES初のベスト・アルバム『SINGLES』が到着。シングル曲を単純に発売順で並べた内容で、一見そっけない感じが実にDOESなのだが、聴き返していたら結構な「頭のやわらかさ」が面白いバンドであることを今更ながら実感。
サビメロで「つまんな〜い つまんな〜い」と繰り返す、
普通のポップ・ソングでは到底考えられない、
だけどこれほど日常に即した言語感覚もないデビュー曲「明日は来るのか」に始まり、
美しい花鳥風月の情景を隙間重視の音像で浮遊させる、
良いんだけどおおよそシングル的でない「赤いサンデー」といい、
ポップなラヴ・ストーリーを、くぐもった声でぶつくさ呟くように歌う
「サブタレニアン・ベイビー・ブルース」といい、
意固地にひねくれているのではなく、ちゃんとまっとうな視線を経たうえで
最終的に敢えてひねくれるという、
2重3重の感覚構造が、今更ながらやたら快感として耳に響く。
ちなみにリマスターしたのは、
ニューヨークで活躍する世界的エンジニア、ジョージ・マリノ。
彼は最近で言うと、ジョン・レノンの生誕70年記念盤などを手掛けています。